ブログ書き続けられる人って凄い。ネタがない。

仕事が忙しくて、中々小説を読む暇が取れないのが目下の悩みです。

数年前、知り合いの編集者さんに「そのうち本を読みたくても読む暇なんかなくなるから、大森君は今のうちに沢山読んでおきな」と言われたことがあるのですが、本当にアウトプットで忙しくなるとインプットする暇がなくなりますね。小説で売れたから忙しい、という訳でないのが悲しい限り。

 

ブログ更新しないとなぁ。と思いつつページを開いたのは良いものの、タイトルの通り書くネタがないです。誰かブログのネタください……。

 

 

この前書評の仕事で『このはな綺譚』『ハクメイとミコチ』という2つの漫画を読みました。この2作は仕事じゃなくてもおすすめしたい良い作品だったので、ここでも名前をあげておきます。詳しい内容は書評の方を読んでみてください。

 

このはな綺譚』は絵が非常に可愛らしい人情もののお話。萌え漫画のような見た目に嫌悪感を抱きながら読んでみたのですが、1話目から号泣させられました。たまたまキンドル版がセールで安くなっていたので、既刊を全て電子書籍で購入。好きな作品は紙媒体で手元に置いておきたい人間なので、正直本屋で買えばよかったと今更後悔しています……。

 

ハクメイとミコチ』はこびとが暮らす世界を描いたファンタジーな日常もの。世界観の練り込み具合が凄かったの一言ですね。ファンタジーを書ける人たちの世界構築術は凄まじいなと改めて思わされました。『指輪物語』のトールキンとかはその元祖にして筆頭ですよね。彼は自分が作った言語を使いたいが為に「中つ国」(指輪物語を始めとするトールキン作品の舞台。最も有名な著作である指輪物語も、中つ国を舞台とするサーガの一部でしかない)を作ったような人ですし。

 

この2作を読んで改めて、自分は人情物に弱いなぁと思いました。すぐにボロボロと泣き始めてしまう。『このはな綺譚』は母の愛情をテーマにした話が1話だったので、終始泣きっぱなしでした。

人情物といえば、ドラえもん映画の「おばあちゃんの思い出」を小学生だか幼稚園の時に初めて観たのですが「僕、5年生になったのび太です」のところからもう号泣し続けてました。

「だれがのびちゃんの言うことを疑うもんですか」

 

うわあぁぁおばあちゃぁぁぁん!!!!

 

親父が涙ぐみながら「お前ももう少し大きくなったら、この作品の良さが解るから」と言いながら僕を見てきたのですが、その時には既に泣きじゃくっていた僕。あの頃から人情物には弱かったんですね。

ドラえもん』は原作のブラックユーモア溢れる点も大好きなのですが、「おばあちゃんの思い出」を筆頭に「さようならドラえもん」のような凄く泣ける「いい話」もあって、その配合具合が好きでした。

いつか、僕の友人が結婚することになったら、その時は絶対に「のび太結婚前夜」を送り付けてやりたいのです。