お久しぶりです。講談社の「まんが学術文庫」が中々凄いぞ!

気が付けば前回の記事から早半年……。

 

本当は海外旅行の記事とか上げようと思っていたのですが、そんな元気も気力も無くて断念してしまいました。すみません。

 

で、そんな気力もない僕ですが、今回は講談社さんが刊行を始めた『まんが学術文庫』シリーズが凄い! ってのだけを言いたいが為にブログ更新します。

 

 

例えば哲学書や、分厚い本、難解な本って、皆さまは読むのが辛くないですか?

僕は辛いんですよね。読書好きとはいえ、知能がそれに追いついていないので、よく名作に手を出しては挫折してます。例えば、夢野久作の代表作にして日本文学史に輝く怪作『ドグラ・マグラ』を、僕は4回くらい放り投げた苦い過去があるのです。

というか日本三大奇書(『ドグラ・マグラ』『虚無への供物』『黒死館殺人事件』)は読むのが苦痛過ぎるんですよ……。

その他にも、『罪と罰』、ナボコフ作品etc……読むのを一度は断念した作品は沢山あります。

 

で、そんな時に役に立ったのがイースト・プレス社が刊行している「まんがで読破」シリーズとか、ドリヤス工場先生作画の『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』シリーズだったんですね。

これらの凄いところは「興味はあるけど原典は長すぎて読む気になれないんだよね……」「読んだけど難し過ぎてちょっと解らなかった」という文学作品が漫画になっていて、非常に読みやすい点。

 

「絵で描かれている」というのはやはり大きくて、視覚からダイレクトに情景が理解できるので、話の筋や状況がパっと頭に入ってくるんですよ。漫画にするという仕様上、どうしても削られる部分や原作にあった文章の機能的美しさというものは無くなってしまいますが。

 

もちろん、漫画を読んで満足してもいいと思いますし、物足りなさや知的好奇心から原作を読んでもいいと思います。それは自由です。

 

しかし、漫画で粗筋を理解してから原作を読むと、すらすらと内容が入ってきます。むしろ読め過ぎて感動を覚えます。

放り出した作品がある人、この読み方本当におすすめです。僕はこれで『旧約聖書』と『ドグラ・マグラ』は何とかしました。

 

前置きが長くなりましたが、そんな名作が手軽に漫画で読めるシリーズに、あの講談社が参戦したんですね。第一弾ラインナップは『罪と罰』『資本論』など6作品。

ちなみに『ツァラトゥストラはかく語りき』『カラマーゾフの兄弟』などが今後刊行予定だそうです。

 

 

つい今しがた紀伊国屋で見つけて『罪と罰』と『資本論』を買ってみたのですが、これ本当によくできていると思います。これを読むだけでも相当満足度は高いですが、原作も読んでみたくなる、いい塩梅のコミカライズ。流石、講談社さんはやりおる……。『ツァラトゥストラはかく語りき』は投げ出した作品だし、『資本論』は読んでみたかった作品なので、このラインナップ本当に嬉しい……。

 

なんだか非常にステマくさい記事になってしまいましたが、「まんが学術文庫」「まんがで読破」シリーズは本当におすすめです。気になっている方はぜひ一度読んでみてください。

 

願わくば、ぜひボルヘスの作品の漫画化をだね(無理)